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2004年11月18日

ダメなもの「野党」

 台湾の李登輝前総統が「日本文化を擁護した」として台湾の野党政党から抗議を受けたそうである。以下はその記事。

■台湾野党、「日本文化擁護」と批判 李前総統の和装写真

 中央通信によると、親日派の李登輝前台湾総統が日本の人気格闘漫画の登場人物に扮装(ふんそう)した和服姿の写真を、自ら主宰する学校のウェブサイトに近く載せようとしたところ、野党の候補者から16日、「日本文化擁護だ」と批判の声が上がった。

 批判したのは、中国との統一に前向きな台湾野党、新党の立法委員(国会議員)選挙(12月投開票)候補者。

 李氏の政策集団「群策会」によると、李氏を支持する若者グループが李氏の「熱血校長」ぶりについて、台湾でも人気がある日本の格闘漫画の登場人物に似ているとして、宣伝用に紋付きはかま姿の李氏の写真をウェブサイトに掲載することを提案、李氏も承諾したという。

 これまで「日本の植民地主義を合理化している」などと李氏を批判してきた最大野党、国民党も今後、李氏の“コスプレ写真”に攻撃を仕掛ける可能性がありそうだ。(共同)

 (産経新聞 2004年11月17日)

 抗議した野党というのが中国との統一に前向きな野党だそうだから、反日的な思想を持っているだろう事は推測できる。ただ、それにしても日本文化を擁護したことが抗議の対象になるということ自体異常である。世界中でこんな事が抗議の対象になるのは中国と朝鮮半島(あとフランスもか?)くらいである。

 で、李登輝前総統が何をしたかというと…

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 何と「江田島平八」のコスプレをしていた
 これにはさすがに度肝を抜かれた。けっこう茶目っ気のある人だと改めて思わされた。
 しかも、他の奴らはバッタもん臭いのに、李登輝前総統の貫禄だけは江田島のそれに近い。がっしりしたあごや面長の顔なども確かに似ている。

 ご存じない方にかいつまんで説明しておくと(詳細はこちらなどを参照のこと)、この江田島平八とは宮下あきらの名作『魁!!男塾』において、男の中の男を作りあげる真のエリート校「男塾」の塾長というキャラクターである(ちなみに、「男塾」とは真の男を作るという名目の下、全国から選りすぐりの不良をかき集め、時代錯誤な軍事教練と度を超すしごきに明け暮れるという無茶苦茶な謎の組織である)。正直、江田島平八について語り出すときりがないので、彼の偉大さを示す逸話を一つだけ取り上げておく。江田島は先の大戦にも従軍していたが、敗戦直後時の米国大統領は「EDAJIMAがあと10人いればアメリカは日本に負けていただろう」と言わしめている。

 台湾野党の候補者は、李登輝前総統が江田島のコスプレをしたのは(「男塾」が戦前の軍事教練などをやっていたりすることに引っかけて)戦前の日本の軍国主義を正当化している、などと批判したそうだが、これはそんなぬるいことを訴えたものではないのだ。
 李登輝前総統が江田島のコスプレをした(させた)真のメッセージは、

李登輝があと10人いれば台湾はとっくに独立していただろう
 (下手したら中国本土も民主化されていたかも知れない)

というところにある。この批判者とやらには、江田島平八と李登輝を舐めるな、と言ってやりたい。

 ってか、こんなことに一々食ってかかる事自体、己の頭の悪さと器の小ささを露呈させるだけだとは思わないのだろうか(それがわかればこんな事言わないか…)。

 と、他国の野党候補者を笑ってもいられない。昨日(2004年11月17日)放送の「トリビアの泉」(フジテレビ系列)で、「国会で三浦友和がアイドルかどうかを議論したことがある」というのをやっていたからだ。
 確かJTがまだ専売公社だった頃、タバコのCMに三浦友和を起用したことについて社会党の議員が「アイドルをタバコのCMに起用するのは青少年にとって悪影響を及ぼすのではないか」と当時の厚生大臣に質問した、というような内容だったと思う。厚生大臣は「三浦友和はすでに山口百恵と結婚している。既婚者は若者のアイドルではない」というマヌケな答弁をし、これに対して社会党の議員は更に「三浦友和は結婚していても魅力的であり十分アイドルだ」というような更にマヌケに輪をかけた切り返しをしたそうだ。

 社民党の先輩がこうなら、後輩がパフォーマンスに走る中身のない者になるのも当然であろう。国会議員の仕事は「総理!総理!総理!」と無駄に人を呼ぶことでも無ければ「疑惑の総合商社」などといかにも風刺の効いたようなフレーズを口走って返り討ちにあうことでもない。
 適当なことを言う政治家は以前にも取り上げた。民主党の現党首・岡田克也は中国に阿った発言をするかと思えば、党内の右派にせっつかれて国防を意識したことを言ったりとその発言が安定しない。大体、安全保障などの基本的な政策についてさえ合意が形成されていない烏合の衆が本気で政権を狙っていること自体国民を馬鹿にた話である。「次の内閣」などとごっこ遊びに興じる前に、やるべき事がたくさんあるはずだ。

 野党というのは、必然的に与党の揚げ足取りや意味のない攻撃・反対のための反対といった無益な行為(パフォーマンス)に走りがちな性質を有してしまうものなのかもしれない。しかし、そういった傾向を自覚して注意できない政治家には野党議員としての価値がないのも事実である。また、そういう政治家のパフォーマンスばかりを追いかけているマスコミも同様に報道機関の価値が無い。
 政治家もマスコミ業界も、ええとこの大学を出た人が集まっている割にはアホばっかりというのは一体何故なのだろうか。不思議でならない。

《オマケ》

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 批判されたのかネタとして放送されたのかは知らないが、アップで見ると李登輝前総統の眉毛が濃く描かれているのに笑ってしまった。
(了)

《関連記事》
ダメなもの「無教養な政治家」

《参考文献》
・宮下あきら『魁!!男塾』(集英社文庫)

《リンク先》
・「台湾野党、「日本文化擁護」と批判 李前総統の和装写真」
   『Sankei web
・フジテレビ「トリビアの泉
・『JT
・辻元清美『つじもとweb

《トラックバック送信先》
・平和勢力「義理ありビザなし情けなし
   『Peace Powers!
・A.Yotti「タイガー首位発進。賞金王争いの二人はなぁ・・・。
   『注文の多いゴルフ倶楽部

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2004年10月29日

ダメなもの「イラク日本人人質事件」

 イラクで起きた日本人人質事件は、人質が殺害された、いや別人だった(その別人って誰なんだよ)と二転三転している割に確たる情報がほとんど手に入らないという状況のようである。日本政府も犯人グループと交渉の糸口すらろくにつかめていないようだし。
 この期に及んで、今更押っ取り刀でこの問題を取り上げるのも後出しジャンケンのようで気が引けるし、自己責任論についても途中で書きっぱなしだが、やはり一言触れておきたい。

犯人グループが一番悪い

 まず、犯人グループ(アブムサブ・ザルカウィ容疑者率いる「イラクの聖戦アル・カーイダ組織」か)に対し強い怒りを覚える。犯人グループのやったことは何ら正当性のないテロである。手段の違法性は言うに及ばず、その目的についても杜撰極まりないのが許せない
 人質を取ったら日本は本気で自衛隊を撤退すると思ったのだろうか。単に示威行為として、自分たちの組織の内部での指揮・結束強化を図るためにやったのではないのか。だとしたら全く正当化できない。
 もし犯人グループが「アルカイダ」のような世界規模のネットワークを有するテロ組織だったとすれば(ちなみに以前、日本にもアルカイダのメンバーが入り込んでいて捕まったとニュースになっていたのを覚えている)、もっときっちり日本の国情を勉強しろ、と言いたい。本気で自衛隊を撤退させたいのなら、民間人の人質を取ることは逆効果であることくらい調べればわかりそうなものである。
 無知やバカは罪ではない(今回の被害者もそうである)。しかし、無知やバカで人の命を奪うのは明らかに罪である
 更に、ザルカウィ一味はイラクの民間人にも同様のテロ行為を加えているそうだ。こいつらは一体何がしたいのか。アメリカに嫌がらせするのにかこつけて、単に人殺しがしたいだけではないか。それともテロや紛争を煽ることで武器商で儲けるつもりか。あるいは、テロ活動を続けることが自己目的化しているのか。いずれにしろ犯人グループがいかなるお題目を掲げようとも、到底信用できない。
 どうも犯人グループを見ていると、かつての学生運動のメンタリティとダブって見えて仕方がない。どちらも、目の前の受け入れたくない現実を認めようとせず、ただ暴発した(している)だけではないか。本気でアメリカに撤退して欲しいと思っているのなら、テロ行為を控えるくらいの知恵は出ないのだろうか。
 とにかく、犯人グループは民間人を人質に取るという不法行為を利用して自衛隊撤退という内政干渉に及んでいるのである。これが日本に対して二重の不法行為であることは明白である。政府や小泉首相に文句を言うのは明らかに筋違いである。

被害者には全く同情できない

 今回の被害者については十分不憫だと思う。でも、同情は一切沸かない。イラクくんだりまで「自分」を探しに行った同世代に何ら共感を覚えないからだ。
わざわざ遭わなくてもいい危険に飛び込んでいく、ホントどうしようもないアホだな
 これが私の正直な感想である。

国家に救出義務はある。しかし…

 2004年10月27日のワイドスクランブルで、ピンク映画監督で新進気鋭の売国奴山本晋也が「国家には国民の生命・財産を守る義務がある。これが原則です」みたいなことを言っていた。確かに原則は仰るとおりである。
 しかし、その原則が通用しないから問題になっていることをこの人はわかっていない。公共の電波で己が犯罪者や犯罪国家に媚びを売る姿を流して恬として恥じない売国奴・山本晋也の面目躍如と言ったところか。
 国家が国民の生命を救うのは当然の義務だとは思う。ただ、その義務も無制限なものではない。国家として飲めない要求だってあるのだ。テロリストに屈し要求を飲むと言うことは、その不法な手段の有効性をアピールすることになり、新たな被害者の発生を生むことになる。一概には言えないが、国民一人の生命を救うために他の多くの国民の生命を危険に晒すことは果たして妥当か。安易な原則論を振り回す前に、まずはきめ細かな衡量と検討をこそすべきである。
 テロの有効性によって脅かされるのはイラクにいるジャーナリストに限った話ではない。山本や「生命は大事」と安易な自衛隊撤退論を唱える左系の方々に是非伺いたいのは、じゃあもし自衛隊が撤退して被害者が解放された後、今度は日本で被害者が右翼団体に拘束され「自衛隊を再度派遣しなければこいつの首をはねる」と言われたら、「国民の生命を守るため」自衛隊を再度派遣せよと主張してくれるのだろうか、ということである。
「命は大事」で全部片づくならそもそも問題になんてなりはしない。

費用の問題

 ここまで書いてきて、まだ自説が固まらないものがある。自己責任論について検討したときにも行き詰まったのがこの「費用」の問題である。
 自衛隊の撤退は飲めないが、やはり国家に邦人救出義務がある以上、交渉などはできる限りすべきだと思う。しかし、一方で国が「行くな、危険だ」と避難勧告を出している地域にホイホイ行き、国が勧告したとおり捕まった人間を、わざわざ国税から莫大な支出をして救出すべきかと言われると、それも違う気がする。
 少なくとも人質が信じられないほど頭の弱い人間であればこそ政府は救出に全力を尽くすべきという乱暴な物言いで結論がでない事だけは確かだ。
 やはり、現状では危険地域への立ち入りを禁止できない以上、海外渡航禁止危険地域の邦人救出にかかった費用については状況に応じて応分の負担を求めるべきだと思う。危険地域に踏み込んだ目的やそれに際しての準備の有無、拉致までの状況などで費用負担の有無・割合を類型化しておく必要はあると思う。電車の飛び込み自殺と同じで「安易に危険なとこに行ったら後でどえらい目に遭いかねませんよ」と釘を刺す意味ではある程度の効果が期待できるかも知れないが、どうだろう?

《後書き》
 こういうことについてあまり細かい知識がないこともあるだろうが、どうも思考がまとまらない。もう一つの文章だったかも知れないことを謝っておきます。

(了)

《リンク先》
・『山本晋也のランク10国
・勝谷誠彦「博多の伝説の名店「うま馬」東京駅に出店うまいぞ!
   『勝谷誠彦の××な日々

posted by だっしー at 12:59| 大阪 ????| Comment(5) | TrackBack(2) | 国際社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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