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2005年03月12日

ダメなもの「キーボード」(2)

 ずっと以前に書いたダメなもの「キーボード」(1)に、最近になってコメントが寄せられた。コメント欄もご覧になっている読者はご存じだと思う。
 書いた本人ですら忘れかけていたのだが、自分の興味のあることは書いておくものだと思った。もはや消えてゆくだけかと心配していたM式配列が、JISキーボード上に再現される「五十音ソフト」として開発されたことを開発に携わった方から教えていただけたからである。

 また、(1)中の記述について、ご指摘を賜った。現在圧倒的なデファクトスタンダード(事実上の標準規格)であるQWERTY配列の成立について、私はこう書いた。

 QWERTY配列はタイプライターのハンマーが絡まないようにするため、わざとスピードが出ないように作られた配列と言われている。

 これは私の知る限り通説(圧倒的多数説)とされているようだが、「QWERTY配列に対する誤解」を読むと、どうやらそうではないらしい。
QWERTY配列・タイプライターのハンマー絡み説」には他にも色々反論があって、タイプライターの機構上打鍵速度を落とすこととハンマーの絡みはそもそも別問題である、などという反論もあるようだ(こちらなども参照のこと)。
 今回ご指摘を受けて色々調べた結果、「QWERTY配列・タイプライターのハンマー絡み説」はかなり怪しげな説であると考えるに至った。(1)の記述の方にもその旨追記しておく。

* なお、『yasuokaの日記』には上記の記事以外にも、キー配列の歴史に関する興味深い記事が掲載されている。また、コメント欄に寄せられている意見なども非常に参考になるので、興味がある方には是非ご一読を勧める。

 閑話休題。
 配列のことは(1)で書いたので繰り返さない。今回私が取り上げたいのはキーボードの形状である。
 何故キーボードのキーは右上から左下へと斜めに配列されているのだろうか。キーボードに向かう際、普通両手がハの字で出てくるから、右手は打ちやすいと思う。しかし、左手の方(vやz)は打ちにくくないだろうか? 私はJISキーボードを使っていた頃はいつも左手の打鍵にストレスを感じていた。

 私が現在使っているM式キーボードは、その点キーの並び自体が「ハの字」になっている。(下写真参照)

ERGOFIT.GIF 

 このキーボードを使いやすいと感じたのは、キー配列や「ou」「ai」「ei」キー、親指シフトだけではない。むしろ、人間工学に基づいて作ってあったそのに最も使いやすさを感じた、と言っても過言ではない。

 最近ではこれのようにキーをハの字に配列したキーボードも発売されてはいる。しかし、そのキーの並びは相も変わらず「斜め」なのである。人間工学に基づいてデザインしておきながら、なんでキーの並べ方は相変わらずなんだろう、せっかくだったら打ちやすさも考慮すればいいのに中途半端だな、と思ってしまう。

 指を上下に動かすときは、間接の方向からして上下に動かすのが一番楽なのに、なぜ既存のキーボードの大半は相も変わらず「斜め」なんだろうか。キーボードはそれこそ世界中で使われているのに、「もっと使いやすいもの」を作ろうという人がほとんど現れないのは本当に不思議でならない。
(了)

《関連記事》
ダメなもの「キーボード」(1)
・ダメなもの「キーボード」(2)

《リンク先》
・安岡孝一「QWERTY配列に対する誤解
   『yasuokaの日記
・「マイクロソフト ナチュラルキーボード プロ

《トラックバック送信先》
・yossa_blog「キーボード配列の真相
   『六連星

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2004年11月30日

ダメなもの「よそのネタばらし」

 今日は軽めの更新で。

 最近面白くて仕方ないブログがココである。
 私がココを知ったのは、向こうからトラックバックを頂戴したのがきっかけである。トラックバック先に飛んでみてびっくりした。私と正反対のバリバリ「←」巻きだったからである。正直「うちのブログにトラックバックするなんて、この人一体どういう神経してるんだ!?」と思ってしまった。また、当初ココにトラックバックしていたのが一部で有名な 超「←」巻きの某ブログだったりするから、私はますます混乱したし、ココの著者が「←」巻きだとすっかり思いこんでしまった

 しかし、ココのブログの作りが微妙に変化してくる。ブログのサブタイトルの一部文言が「素晴らしさ」から「香ばしさ」に変わった辺りから(確かそう変わったと記憶している。でもひょっとしたら記憶違いかも?)、どんどん「ネタ」とわかるサインがあちこちに見受けられるようになってきた。
 その段になって初めて私は気づいたわけだが、そのとき不思議と(?)あまり腹は立たなかった。むしろ、その「←」巻き記事の完成度の高さと、その狙いに感嘆したくらいだ
 普通、自分と正反対の主張のブログなんて丹念に読まないものである。そういう意味では、恐らくここの著者の真意は十人に一人くらいがわかればいい方なのではないか。ほとんどのブロガーが自分の意見を伝えようとブログを書いている中、「気づいてない人は置いていくよ!」とばかりな執筆スタイルにびっくりしてしまった

 最近では執筆スタイルも微妙にとはいえ、確実に変わってきたと思う。表向きはいつも通りの論理運びなのだが、リンク先などにそれとわかる「仕掛け」がたくさん用意されている。この記事やこの記事のオチ(特に後者)には思わず吹き出してしまった。
 最近のココを拝読していていると、自分の中で宮下あきらの漫画「魁!!男塾」に出てくる「民明書房」とダブってくる。「男塾」に出てきた当初の「民明書房」の文献引用は、それなりに作り込んでいて、当時小学生だった私などけっこうダマされたクチである。しかし、だんだんウソ丸出しの文献引用が増えてきて(ゴルフの起源は中国武術家・五竜府[ご・りゅうふ]の名に由来する(中国語では「ご・りゅうふ」とは読まんだろう!)だとか、かやくご飯とは元々武道家が火薬を炊き込んだご飯を食べて全身を爆弾にしていただとか)、 著者が「ネタですよー」とサインを送っていたのと妙にかぶって見えるのだ

 最後に、この場をお借りしてココの著者に一読者としてのメッセージを送らせて頂く。
 個人的には、ネタとわかるような仕掛けをもう少しだけ抑え気味にして、「←」巻きのトラックバックをもっと一本釣りして欲しいと思っています。でも、リンク先に「MIKE MIZUNO」があったりするあのネタも最高だったし、今の路線も面白いしなぁ…。ええがにやって下さい。影ながら応援しております。

* 本文中でリンクはしたものの、リンク先のブログ名や著者名などを敢えて伏せたのは、ここで完全なネタ晴らしをしちゃうと向こう様にご迷惑がかかるかも知れないと思ったからだ(正直、二度目のトラックバックを返すのはちょっと悩んだくらいだ)。とはいえ、今回十分宣伝しちゃったわけだが、ご迷惑かと心配したりもしてる。しかし、著者にメールを出すことも出来ず、また下手にこういうことをブログのコメント欄で質問するのも「仕掛け」をつぶしてしまうようで気が引けた。
 著者様、もしご迷惑なようでしたら、お手数ですがメール・掲示板・コメント欄、何でも構いませんのでご一報下さい。記事の削除も含め、誠実に対処させて頂きます。

 って、私は100%ネタで書いていると決め打ちしているが、実は5%程はいまだに「もしかしてこの人、マジでやってるのかなぁ?」と思って無くもない。もし万が一マジで書いていらっしゃるなら…ま、それはそれでいっか。文章の読み方・楽しみ方なんて個人の自由だしね。
(了)

《追記》
 今はもうトップに【ネタ】って書いてある。平和勢力さんもシャレのわからん右・左に苦労されたのだろうか…などと勝手に同情などしてしまった。
 (2005年6月1日)

《参考文献》
・宮下あきら『魁!!男塾』(集英社文庫)
・〃『民明書房大全』(集英社)

《トラックバック送信先》
・平和勢力「真実を見分けよう
   『Peace Powers!

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2004年10月16日

ダメなもの「corega『BAR SW-4P HG』」

 今週の後半はこのブロードバンド・ルータに振り回された形となった。
 ルータはおろかLANについても初心者に毛が生えたくらいの私は、とにかく光回線の速度を損なわないルータであればいいと深く考えずにソフマップで中古の当該ルータを購入した。価格.comの中に、口コミ掲示板という商品についてのレビューがあることも、その口コミ掲示板でここまでボロカスに言われていたことも後から知った。返す返すそのことが悔やまれてならない。

 以前から、たまにネットに繋がらなくなることはあったが、先週の末か今週に入った辺りでネット接続できなくなることが頻発した。原因がわからないのでLANの設定などをいじくったりしたが、全く直らない。結局いつも一階に降りては電源アダプターを抜き差ししてリセットしていた。非常に原始的かつ面倒くさい解決法だったが、これが結構効いたのも確かである。
 しかし、今週に入るとネット接続不良が頻発し、後半になるとほとんどアクセスも出来ない状態にすらなってしまった。

 後輩が集めてくれた情報によると、このルータは熱暴走するということがままあるようである。そういえば、うちのルータもご多分に漏れず、よく熱くなっていた。原因がわかったのはルータを買いに行く前の晩である。
 対処法としては「冷えピタ」か「熱さまシート」を貼った方が遙かに安くつくかとも考えた。が、これらを買い続けるうちにいつかルータが一台買えそうなのでやめた(維持費のかかるルータなんて馬鹿げている)。ノートパソコンを冷やすジェルシートのようなものが売っていることも知っていたが、それもやめた。熱暴走だけが原因とも限らないからである。それ以前に私はこのクソルータにほとほと愛想が尽きた(振り回された時間を返せ!)。
 と同時に、coregaという会社に対してもほとほと愛想が尽きた。今週末一体何度サービスセンターに電話かけただろうか。一度も繋がらなかった。本気でサポートする気があるのだろうか(そういえば、口コミ掲示板では「今はwebで情報収集できるのに、簡単なことでサポートに電話する初心者が増えた」などという批判があったが、無茶苦茶な言い分だ。そのwebに繋げないから電話しているのである)。

 現在は新しい他社製のルータを買い、非常に快適なネット環境が戻ってきた。
 今回改めて痛感させられたことは、ネットに繋げないとブログのアップだけでなく、執筆自体が困難になるということである。何気に情報の裏取り(それほど厳密なものでもないが)をしながら書いていたので、ネットに繋がるまで書きためておこうという私の目論見は脆くも崩れ去った。

 とにかく、

「corega社製品は二度と買うまい」

…そう心に誓った先週末であった。
(了)

《リンク先》
・『価格.com

《トラックバック送信先》
・テツ「コレガ、暴走!!
   『裏Tetsu-o.biz ゆるゆるブログ

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2004年08月30日

ダメなもの「livedoorとソフトバンク」(2)

 ソフトバンクのやりかたに疑問を持つのは他にもある。それはwinnyを利用して大儲けしたことだ。

 これについては『大石英司の代替空港』(2004年5月16日)でも指摘されている。内容的には重複するが、この件について述べさせていただく。

 ファイル交換ソフト「winny」の作者が著作権侵害の幇助罪で逮捕された。作者はファイル交換ソフトを作った理由について「著作権の概念を変える」だのと2ちゃんねるなどにおいて(もちろん匿名ではあるが)盛んに書き込んだりしていたそうである。その点が、著作権侵害を目的としてwinnyを制作したと当局に判断されたのだろう。

 ならば、ソフトバンクはどうなるのか。『ネットランナー』誌など、ソフトバンク・パブリッシング(もちろんソフトバンク社の系列)が刊行している雑誌では、winnyの使用法を懇切丁寧に説明していた。表紙には「winnyで新作映画をぶっこ抜け!」みたいなあおり文句がでかでかと載っていた。winnyの普及に一番寄与したのは、作者よりもこういう雑誌でその存在と使用法を盛んに知らせてきた(使用を煽ってきた、とさえ言える)ソフトバンク社の方ではないのか。

 さらに、ソフトバンク社は同時期に街頭でADSLモデムを配る活動を始めている。今はさすがに少し少なくなったが、一時期はそこかしこにYahoo!BBのモデムを配っていたのを覚えている方も多いだろう。大石氏も指摘しているとおり、常時接続やADSLなんて、メールやHPの閲覧など少ししか使わない大多数の人間にとって、それほど必要性の高いものとは言えない。ソフトバンク社はそこに「ファイル交換」という新たな需要を作り出したのではないのか。

 一方でwinnyを利用し、かつ他人の著作物をダシにしてブロードバンドの需要をあおり、他方では街頭でモデムを配って回る。ブロードバンド事業を成功させるためにやったこの行為はwinny作者よりもよっぽど悪質であり、かつ著作権侵害への寄与も作者とは比べものにならないほど大きいはずである。

 とにかく私は、本当に遅まきながら、こういうソフトバンク社の体質・やり方に心底辟易した。近いうちにHPを移転することを決意したのもこのためである。
(了)

《関連記事》
ダメなもの「livedoorとソフトバンク」(1)
・ダメなもの「livedoorとソフトバンク」(2)

《リンク先》
・大石英司「孫正義 悪徳の栄え
   『大石英司の代替空港

posted by だっしー at 10:06| 大阪 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | IT関連(インターネット・パソコン) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月28日

ダメなもの「livedoorとソフトバンク」(1)

 とにかく驚いた。
livedoor』のホームページである。構成が『Yahoo!JAPAN』そっくりなのである。『Yahoo!JAPAN』の目玉コンテンツである「オークション」(ヤフオク)までパクって…元へ、忠実に再現してある。「価格比較」は『価格.com』そっくりである。私はこういうサイトにはあまり詳しくないのだが、おそらく他にも先達のアイデアを参考にしたコンテンツが目白押しなのだろうと思われた。
 現金で500億を所有し、赤字経営のプロ野球球団を買収すると大見得を切るためには、ここまで節操のない…元へ、貪欲な吸収力がなければならないことを痛感した。

livedoor』よりもどうかと思うのが、『Yahoo!JAPAN』などの大元であるソフトバンク社である。
 今回サイト移転を決めたのも、お世話になっているよしさんの『Y's Court』の「移転理由」をみたからだ。(よしさん、気づくのが遅くでごめんなさい)  詳細はよしさんのHPでご確認頂きたいが、ごくごくかいつまんで言うと、ソフトバンク社が提供する無料HPスペース「geocities」において、個人を名指しで中傷するようなHP*については、よしさんが二度も削除するよう警告したにもかかわらず野放しにされたままであるのに対し、広告の掲載にだけは削除要請を出してきたそうだ。そのダブルスタンダードに腹を立て、よしさんがgeocitiesを飛び出したのも理解できる。このgeocitiesの対応は、人の名誉や人格権の侵害よりも銭金のことにしか気が回らない、人権意識のかけらもない組織と取られても仕方がない。
 個人情報漏洩事件でも、Yahoo!側は500円の商品券(うちも当時Yahoo!BB解約寸前で届いたが、正確には500円の小為替だった。郵便局で換金した覚えがある)を「お詫びの印」に送ってきた。450万人もの個人情報が漏れたのだから一人あたり一万円(よしさんのHPによった。賠償金だけで合計450億払わなければならない計算になる)は払えないにしても、500円はさすがに人をバカにしすぎではなかったか。

 私が遅まきながらHP移転を決意したのは、この個人情報などに対するソフトバンク社の姿勢に対する反発からである。
 なお、ソフトバンク社については他にも思うところがあるが、それは次回述べることにする。

* 個人を名指しで中傷するようなHP
 本文と直接関係しないので、こちらに補足として少し書くことにする。
 一応目は通してみたものの、ひどいものだった。別に読む必要もないと思う。が、このHPのレベルが中傷の域を出ないことを指摘するため、最低限だけ述べることにする。

 まず、内容以前に、人なり著作なりを批判するなら、始めにその対象を挙げてもらいたい。批判対象の名前を検索にかけてみて初めて何を言っているのかが理解できたが、予備知識がないと何のことを言っているのか読み手にはさっぱりわからない。
 次に、書き手の個人的な恨みが前に出すぎて論理的でない。被害者を「人を不幸に追い込む死神」「平然と自分の家族や恋人を残虐なやり方で殺すような人間である」みたいな決め打ちには何の説得力も感じられない。「容貌オンリー」で彼女を替えたなんて、完全に書き手の主観ではないか。
 書き手の指摘するとおりならば、被害者の生き方や性格にどうかと思う部分は私も感じる。が、それと殺人事件の被害者になることとはやはり別問題である。「被害者ってことでみんな同情しているけど、ちょっと本人の性格とか生き様を本で読んだら、あまり同情心がわかない。少なくとも自分はまったく同情できない」と感想や意見を述べるくらいならわからなくもないが、わざわざ被害者をストーカーとして「糾弾」し「絶対に許さない」とする書き手の主張や熱意は全く理解できない。

 他人のことを言えた義理ではないが、この人、説得的な文章を書くのが下手すぎるように思う。

(この項つづく)

《関連記事》
・ダメなもの「livedoorとソフトバンク」(1)
ダメなもの「livedoorとソフトバンク」(2)

《リンク先》
・『livedoor
・『Yahoo!JAPAN
・『価格.com
・よし「移転理由
   『Y's Court

posted by だっしー at 10:02| 大阪 ????| Comment(1) | TrackBack(0) | IT関連(インターネット・パソコン) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月24日

ダメなもの「キーボード」(1)

 私がこの日記を書くのに使用しているキーボードは、一般的な配列のキーボード(いわゆるqwerty配列という。左の上段のキーが端からqwertyと並んでいることに由来する)ではない。NECがワープロ黎明期に作った「M式」と呼ばれる配列のキーボードである。
 詳しくはこのM式キーボードを作った森田正典の『M式の世界』をご覧いただきたいが、簡単に言えば、母音と子音とが右と左に分かれていて、子音と母音のスムーズな交互打鍵ができるという非常に優れもののキーボードなのである。また、母音の方には「ei」「ai」「ou」というキーもあり、たとえば「放送」を打つときには、普通なら「h」「o」「u」「s」「o」「u」と六打鍵必要なのが、M式だと「h」「ou」「s」「ou」と四打鍵で打てるのである。あと、親指シフトを駆使すればもっと打鍵数は短くなる(詳細は「M式の世界」で)。

 元々、qwerty配列はタイプライターのハンマーが絡まないようにするため、わざとスピードが出ないように作られた配列と言われている*。少なくとも、右手と左手が交互に打鍵しないqwerty配列は私には合わず、ストレスがたまっていた。

* これについては、現在通説のように流布しているが、どうやら真実ではないようである。詳細は安岡孝一「QWERTY配列に対する誤解」をご覧いただきたいが、ここではQWERTY配列がタイプライターのハンマーが絡まないようわざと打鍵速度を落とすために考案されたキー配列であるという話はかなり眉唾物である、ということを追記しておく。

 qwerty配列に嫌気がさしていた私は、自分に合うキーボードを探してdvwrak配列などを色々試してみが、どれももう一つで、最後に巡り会えたのがこのM式キーボード(正式名称は「エルゴフィットキーボード(PK-KB015)」)だった。

 配列も単純明快で、これならキーボードアレルギーのおじさま連中も三日でマスターできそうな素晴らしい逸品であるが、一つだけ難点があった。普及しなかったのである
 良いものが必ずしも広まるとは限らない。圧倒的なシェアを握ってしまえば、たとえどんなに高価で不便なものであっても使わざるを得ない、ということはマイクロソフトのウインドウズが証明済みである。
 としても、快適なユーザーインターフェイスについてはもっと注目されても良いはずだ。筆記具ではドクターグリップの登場以来、人間工学に基づくさまざまな筆記具が売りに出されている。なのに、キーボードの分野では相変わらず真四角に並んだqwerty配列のキーボードが幅をきかせている。

 私以外にもM式キーボードをほしがっている人々は少なからず存在する。なのに、NECは定価を三万円以上に設定していた。これではせっかくM式に興味を持った人々が購入に二の足を踏んでも仕方がない(ネット上でも実際そのようなコメントを複数見かけた)。そして、在庫が全部売れたことを以てNECは製造を中止したようである。
 NECにお願いしたい。M式キーボードの製造を再開し、価格もせめて6000円台に抑えてほしい。快適な日本語入力環境を求めている人はたくさんいるのだから。

* もし、M式キーボードをお持ちで、不要になった方がこの日記をご覧になっていましたらコメント下さい。状態にもよりますが、基本的に定価で買わせて頂きます。

(了)

《関連記事》
・ダメなもの「キーボード」(1)
ダメなもの「キーボード」(2)

《リンク先》
・森田正典『M式の世界
・安岡孝一「QWERTY配列に対する誤解
   『yasuokaの日記

《トラックバック送信先》
・新井和弘「M式、国際キーボードの上に復活を図る
 〃「「ダメなものはダメ」日記
   『もう日本語入力に悩まない!_M式入力と脳力開発

posted by だっしー at 10:00| 大阪 ????| Comment(11) | TrackBack(0) | IT関連(インターネット・パソコン) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
【謹告】
コメントやトラックバックを残される方は事前に「こちら」の注意事項を必ずお読み下さい。
 これらに目を通さずにトラブルが発生したとしても、当方は一切責任を負いませんのであしからず。